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 ベートーヴェン『第9交響曲』&『合唱幻想曲』
     ’09/1/31(土)14:00開演 ルネこだいら大ホール
      指揮:郡司博 
      ピアノ:小林牧子(合唱幻想曲ピアノソロ)、中村紀美子、中村直樹
      独唱:見角悠代 他
      特別出演:サックス四重奏団≪谷根千≫
               涙そうそう(BEGIN)/日本の四季(メドレー)

 ★郡司博が振るベートーヴェンの『第9』を一緒に歌いませんか。
リストがピアノ連弾のために編曲したこの名曲を、北は北海道、南は沖縄まで40年に亘って『第9』を指導し続けた郡司博が新たに3台のピアノ、3人6手のピアニストのために補作した画期的な作品に仕上がっています。ベートーヴェン『合唱幻想曲』は、『第9』や『荘厳ミサ曲』と同質の人間賛歌の作品ですが、ピアノ独奏で始まる前半はベートーヴェンの『ピアノソナタ』にも匹敵し、それがオーケストラに引き継がれ、更に独唱、合唱へと、雄大な世界を表現していきます。今年2月の圧倒的好評に応えての再演です。
 演奏日には、その他にピアノデュオブリランテ(小林牧子&中村紀美子)によるモーツァルト『2台のピアノのためのソナタニ長調 K.V.448』 第1楽章やソリスト4名によるオペラアリア等も演奏されます。

  ☆ 合唱団申込        ⇒NPOホームページのフォームから申込
  ☆ 練習スケジュール    ⇒合唱団ホームページへ
  ☆ チケット申込はこちら  ⇒NPOおんがくの共同作業場ホームページへ
  ☆ チラシはこちら

<練習について>場所:ルネこだいら練習室1
            土曜日14:00-15:15第9、15:30-16:15合唱幻想曲
   @10/11 A10/25 B11/8 C11/22 D12/6 (全5回)
   ゲネプロ:2009/1/11(日) 18:30-21:00 ルネこだいらレセプションホール
    ☆本公演の出演者は新宿(12/21)の本番・練習にも参加できます。

ベートーヴェン『合唱幻想曲』〜贅沢なフィナーレ
 ベートーヴェンの『合唱幻想曲』は1808年、作曲家38歳のまさに円熟期にさしかかった頃に書かれた曲です。同じ頃に作曲されたものには有名な交響曲第5番(運命)や第6番(田園)があります。次々と傑作を発表した中期が始まったときで、いわゆる傑作の森とよばれる時期にあたります。
 この『合唱幻想曲』も充実した作品で、オーケストラに合唱、独唱者が加わることや、曲の構成等から第9交響曲の前ぶれのようにも(言われてみれば似たような旋律も出てきたりします)考えられたりしますが、演奏される機会はあまりありません。ある作曲家の重要な作品が演奏されないのにはいろんな理由があります。この曲の場合はその理由はわりとはっきりしています。オーケストラ、合唱、独唱者の他にもピアノソロが必要という珍しい編成のために演奏するのが難しいということでしょう。つまりお金がかかるということですが、その割に演奏時間が20分程度と短く、コストパフォーマンスが悪いのです。では、なぜベートーヴェンはこんな演奏されそうにない曲をわざわざ作曲したのでしょうか。
 もうひとつこの曲には不思議な点があります。全体で20分程度の演奏時間のうち、最初の4分ほどはピアノのソロ演奏で、みごとな即興風の幻想曲となっています。その後オーケストラが加わり8つの変奏を経て、終盤で独唱者と合唱も参加してベートーヴェンらしい平和・愛・芸術の賛歌を高らかに歌い上げます。ところが、そのオーケストラが入ってくるところになんと「フィナーレ」と書かれているのです。さあこれからこの曲の本編が始まろうとするところに、なのです。ちょっと早すぎませんか?と思ってしまいます。
 これらの疑問に対する回答はこの曲の初演された状況にあります。この曲が初演されたのは1808年12月22日でしたが、その日の演奏会はベートーヴェン自らが主催したもので、交響曲第5番と第6番に加えてピアノ協奏曲第4番も初演された他、ミサ曲ハ長調からの3曲も公開初演され、さらにシェーナとアリア『おお、不実な者よ』も演奏されるという大変豪勢なものでした。時代はナポレオンが皇帝になった帝政期まっただ中ですが、大陸封鎖による経済の疲弊が見え始めたり、スペインでは抵抗した市民が虐殺されたりと、欧州中に緊張が高まっていたときです。そんな不安定な社会状況の中で、自らの芸術の方向性を定め、まさに大成に向かおうとしていたベートーヴェンが、後に代表的な傑作と評価されるようになる自信作をてんこ盛りにして催した、作曲家としての自らを売り込むための渾身の演奏会がこの日の演奏会だったのです。ベートーヴェンはその日の演奏会の最後に、当日の出演者が全員で出る曲を作って演奏会をしめくくろうと考えたのです。つまりこの曲は、この巨大な演奏会自体の大フィナーレだったのです。自らピアノの名手として売り出していた身で最初に華麗な幻想曲を披露した後、オーケストラと合唱団、ソリスト全員で盛り上がろうというわけです。そのベートーヴェンの思いつきともいえる意図は充分に伝わってくる曲ではないでしょうか。
 しかし、実際にはこの日の演奏会はほとんど失敗と言えるほどのものでした。今日から思うと羨ましいばかりの演奏会ですが、当時の人たちの身になって考えると、天才による最先端の力作ばかりをこれほど何時間にもわたって聴かされたのでは、ちょっと頭がついていかなくなったのではないかという気がします。『合唱幻想曲』も、当日あまりにもたくさんの新曲を詰め込みすぎたためか、オーケストラの練習が間に合わず、本番の途中で止まってしまうような有様で、惨憺たる評価だったようです。(なお、冒頭のピアノソロの部分は、ベートーヴェンが当日即興で弾いたため、現在の楽譜にあるのとは違ったものだったようです。)
 初演は散々な結果に終わり、今日でもなかなか演奏されない曲ではありますが、私たちの演奏会では、フィナーレに置くよりも、小林先生の華麗なピアノで演奏会の最初に聞きたい気がします。この際、楽譜の早々に記されている「フィナーレ」の文字は無視してしまいましょう!(岡田 利英)

≪2008年観客アンケートから≫
●内容がよく、幅広く大いに楽しめた。第九が素晴らしかったです。ピアノとティンパニーだけというのも珍しかった。
●盛りだくさんで、あまり聴くことのない曲(オケでなくピアノ)が聴けてよかった。
●小林牧子さんのピアノはソウルフルで素晴らしい。今までで一番心にしみ込んできました。このようなコンサートを企画される郡司先生は皆の宝です。
●素晴らしく楽しかった。(構成、芸術性 OK!)年に2回位やって欲しいものだ。
●プログラムの組み方がお洒落でとても楽しめました。
●ルネこだいらの会員でコーラスが目的でしたが、沢山のジャンルを聴かせていただきとてもよかったです。お値段も安く、素晴らしかったです。
●地域の合唱団に所属しています。素晴らしい第九で感動しました。今まで9回歌った内、一度ピアノ1台の第九を歌いましたが、今回の2台6手にはかないませんでした。ブラボーと声を張り上げたかったのに、それが出来なかったのが本当に残念でした。
●2台6手ピアノは初めて聴きました。楽しかったです。内容がとても充実していて、あっという間に終わってしまった感じです。これからも素晴らしい音楽を発信して下さい。

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